みたもの感想文。

好きなときに好きなことを好きなように書きます。

6月・7月みたもの備忘録。

 

 

 外出しな過ぎて6月と7月を纏めて更新です(苦笑)みたもの全部面白くて興味深くて楽しかったんですけど、たまってしまったので感想はほんの一部だけ(笑)

 

<6月>
〇アニメ
TIGER & BUNNY

〇配信
アンジュルム コンサートツアー 2018春 十人十色

〇本
応為坦々録/山本 昌代
北斎になりすました女 葛飾応為伝/檀 乃歩也
その時、ハートは盗まれた/北川 悦吏子

 

<7月>
〇アニメ
鬼滅の刃

〇本・マンガ
百日紅/杉浦 日向子
眩 - くらら -/朝井 まかて
北斎娘・応為栄女集/久保田 一洋

〇ドラマ
きらきらひかる

〇舞台・ステージ
Hello! Project 2020 Summer COVERS ~The Ballad~(7/12 中野サンプラザホール

〇美術館
東京国立近代美術館 所蔵作品展『MOMATコレクション』
※4階4室「小原古邨(祥邨)特集」

〇映画
劇場版 機動警察パトレイバー 4DX

 

 

 ここ最近は久々に本を読んでいます。今は葛飾応為に興味があって、関連本をたて続けに読んでいます。

 

 そんな中で一際、異彩を放つ『その時、ハートは盗まれた』。脚本家の北川悦吏子さんの作品で、28年前のドラマの小説版です。私、このドラマが大好きでですね。読みながら見ていた当時のドキドキが蘇って、ほわぁぁああああああっっっ!!!ひぃやぁぁぁああああああっっっ!!!となっていました。だって、一色紗英ちゃんに内田有紀ちゃんに木村拓哉さんですよ。すんごい美系ドラマなんです。あー、もー、一色紗英ちゃんと内田有紀ちゃんがこうなんていうんですか、こう、仲良く(?)してるのがメチャクチャ良いんです!美しいんですよ!はぁぁぁああああ!ドキドキする!好き!ってなるので、興味のある方は是非、書籍でどうぞ。脳内できちんと一色紗英ちゃんと内田有紀ちゃんに変換してお楽しみください。私の中では最高峰の百合ドラマ。
 フジテレビさんはオンデマで『その時、ハートは盗まれた』を見られるようにしてくださいお願いします。円盤にして頂いても構いませんので。ボクたちのドラマシリーズBOXとか出して頂いても結構ですので。何卒宜しく御願い致します。私にもう一度映像で見る機会を下さい!(泣)

 

 そして、ドラマ『きらきらひかる』ですよ。DVD-BOXを大分前に買っていたのですが、ようやく見ることが出来ました。これがまたものすごくイイのですよ。井上由美子さんの脚本がもう本当に面白くて素敵で、登場人物それぞれがきちんと生きていてキラキラしてる。そして役を演じるメインキャストの豪華さが半端ない。画面が凄まじく華やか。個人的には鈴木京香さまと松雪泰子さんの美しさがね!深津絵里さんも可愛いし、小林聡美さんはとてもチャーミング。それぞれのキャラクターも人間関係もすごく魅力的で、百合感あふれる本編の行間を読んだり空白を自分の想像で埋めていく作業がとても楽しかったです。そうそう、ゲストのキャストさんも見どころの一つだと思います。とても面白かったです。その内また観よう。

 

 7月は怖々ながら少しだけお出かけもしました。久々のアイドル現場も美術館も映画も、とてもとても楽しかったです。足を運んで楽しめたことが本当に嬉しかった。お出かけした先はどこもきちんとコロナ対策がとられていました。とは言え、まだまだ以前のようにどこそこへ気軽に出かけられるような状況ではないので、これからも自分で出来る対策はしっかりととって過ごしていきたいです☆

 

 

 

5月みたもの備忘録。

 

緊急事態宣言が延長され、解除された5月。
Huluで映画やらアニメやらドラマやらを観ていました。
映画は普段ほとんど見ない恋愛ものをメインに。

 

映画
プラダを着た悪魔
幸せになるための27のドレス
・幸せのポートレート
マイ・インターン
世界にひとつのプレイブック
・ある天文学者の恋文
・ドクター・ドリトル

ドラマ
ゲーム・オブ・スローンズ

アニメ
やがて君になる

 


〇映画
プラダを着た悪魔』、『幸せになるための27のドレス』、『マイ・インターン』、『ある天文学者の恋文』が個人的には面白かったです。

プラダを着た悪魔』はとにかくメリル・ストリープがものすごく魅力的。
「あなたの旅立ち綴ります」でシャーリー・マクレーンを観たときも思ったんですけど、欧米の大ベテランの女優さんというのはものすごいですね。
これは恋愛モノというよりお仕事モノという感じでしょうか。
原作とラストがちょっと違うらしいので、原作も読んでみようかなと思っています。

マイ・インターン』も恋愛モノと言うよりお仕事モノ。
知らずに観始めたら、これもアン・ハサウェイでした。
共演はロバート・デ・ニーロ
女社長ジュールズ(アン・ハサウェイ)の元にシニア・インターン制度で採用されたベン(ロバート・デ・ニーロ)が部下として配属され、ジュールズはベンを邪魔にしながらも、徐々にベンの誠実で穏やかな人柄と細やかな配慮に心を開き、ベンの経験によるアドバイスや励ましで公私のトラブルを乗り越え、良きパートナーになって行く。というような感じの話。
良い話でした。
ちょっと夢があるというか、そういう話は好きです。

『ある天文学者の恋文』はもうTHE ジュゼッペ・トルナトーレ。映像やら世界感やらがとにかく美しいったらない。音楽もエンニオ・モリコーネでロマンの極みでした。最初は少し違和感もあるんですけどね。観ていくうちに、あー、理想と言うか純度の高い夢みる様な(存在し難い)美なのか、と思う様になりました。


〇アニメ
やがて君になる』。言葉にすると安っぽくなるけれど、中高生特有の恋のキラキラ感をすごく上手に出していてドキドキすることが多かったです。その一方で結構モヤッとすることも何気に多かった(苦笑)


〇ドラマ
そして!『ゲーム・オブ・スローンズ』!
ゲーム・オブ・スローンズ』ですよー!
観始めた頃は、こんな長いの果たして観終わるんだろうか、とか思っていたんですけど。
観終わってしまったら淋しい!(泣)
前半はなんか男の人たちのこちゃこちゃした権力争いとか保身の話とかが多くて、若干のしんどさを感じていたのですが(笑)もー、後半! 女性キャラがどんどん美しく強くなっていくのがすごく楽しかった!
好きな女性キャラは、好きな女性キャラはデナーリス、アリア、ブライエニ、リアナ・モーモントです☆
みんなメチャクチャ美しくて格好良い☆
でも、最後の方にこうなったそもそもの原因の種明かし的な話が出てきたときはですね、なんか、え? そんなしょーもないことでこんな大変なことになったの!? は!? うそでしょ!? という気持ちになりました。ちょっとだけ。
はー、もー、それにしてもデナーリスちゃんが見られないの本当に淋しいです。


緊急事態宣言も解除され、6月は少しは出かけられたりするのかしら。
いずれにしても色々気をつけながら6月も楽しみたいと思います☆

 

 

4月のみたもの備忘録。

 

 流石にどこにも出かけることのなかった4月。
 本を読んだり、Huluを観たり、無観客配信公演を観たりして過ごしていました。

 

・(本)コーヒーが冷めないうちに川口俊和
・(映画)コーヒーが冷めないうちに
・(映画)阿修羅城の瞳
・(配信)清水宏スタンダップコメディ配信『清水宏の燃えるスタンダップコメディ~寝たり座ったりもアリ!』4/12
・(配信)入江雅人グレート一人芝居 無観客配信ライブ!『蘇るパンクスタイル9』東京ナイト・福岡ナイト4/24.25
・(ドラマ)ゲーム・オブ・スローンズ 第五章

 

 他にもちょろちょろと並行して読んだり観たりしているけど、観終えたり読み終えたりしたのはこんな感じ。

 


〇(本・映画)コーヒーが冷めないうちに

 何年か前に話題になっていた作品。過去へのタイムリープもので、話題になっていた当時に買ったままになっていました。本の帯には『4回泣ける』って書いてあったのかな、確か。4回も泣けるのかよーすごいじゃないの、と思って読み始めたんですが、私としては一度も泣けなくて、お話も少しあっさりしている印象を受けたんですね。でも、面白くないわけではなくて。不思議な感じでした。それで、読後にその不思議な感じがちょっと気になりまして、どんな人が書いたのかな、と著者紹介欄を読んだのですが、それで「あー、なるほど」と思いました。著者の川口俊和さんは劇団で脚本や演出を手掛けている方らしく、この作品もその舞台のために書かれたものの様でした。それで「あー、なるほど」。舞台で上演されているお話として想像したら、色々納得できるところもありつつ、なんとなく舞台でどんな風に上演されていたのか見えてきたんですね。確かに、舞台を観に行ってこのお話しだったらきっと面白かっただろうなと思いました。すごく舞台向きでありつつ舞台っぽいお話だと思います。

 そして本を読んだ後に今度は映画版を見てみました。舞台用に作られた話を映像にしたらどうなるんだろう、と思いまして。これがですね、映画版が結構面白かったんですよ。舞台だとこうじゃないかな、と想像していた場面が全然違くて「へー!こうしたんだー!おもしろーい!」と勉強になったと言うのも変な表現ですが、とても面白かったです。核はそのままに原作と違う展開にしているところが映像ならではという感じで、ちょっと泣ける感じの場面もありました。そして役者さんたちがとにかく上手。

 原作と映像化と両方見ることが出来て、その違いと其々の良さを感じることが出来て面白かったです。

 


〇(映画)阿修羅城の瞳

 劇団☆新感線の同名舞台の映画化です。この作品は好きで舞台の映像は何度見ていたのだけど、映画版を漸く観られました。宮沢りえさんの椿は天海祐希さんの椿とはまた違った趣があって面白かったです。天海さんのは本当に美しくて格好良くて気高くて強くて女王という感じだったけど、宮沢さんのは娘という感じが強く可憐さが残っていたのが解釈の違いみたいなものなのかなと思いました。面白かったです。

 


〇(配信)清水宏スタンダップコメディ配信『清水宏の燃えるスタンダップコメディ~寝たり座ったりもアリ!』

 清水宏さんを初めて見たのはゾンビフェス、確かVol.1から出演していたはず。もうすごく面白くて、客席に降りてきたときは恐ろしくて(笑)お客さんを巻き込んでくるから無観客の配信でどうなるのかしら、と思っていたら、恒例の入場からやってくれたので、画面の前で劇場と同じように拍手をしながら見ていました。奇声はあげませんでした(笑)無観客はかなり勝手が違うようでしたが、劇場で見る通り画面越しにも飛沫が飛んできそうな勢いで、喋り倒しの1時間ずっと笑わせて頂きました。楽しかったです。また生で見られる日が早く来ますように☆

 


〇(配信)入江雅人グレート一人芝居 無観客配信ライブ!『蘇るパンクスタイル9』東京ナイト・福岡ナイト4/24.25

 パンクスタイルは1からずっと観ているのですが、その場に居て空気感を共有して見えてくる景色が、配信でどうなるのか楽しみにしていました。
 東京ナイトでは感じ取りにくいところも多少ありつつも、『500』がすごかったです。元々は落ち込んでいる親しい友達と会うつもりだったのに、なぜか500人も集まってしまったという話を今現在の外出自粛という状況に変えて観せてくれました。何がすごかったって、一人芝居なので入江さんが一人しかいないのですが、500人いる空気とその中に自分がいる様な錯覚が画面越しに与えられるんですよ。ちょっと興奮しました。すごい。
 福岡ナイトは入江さんがずっとやってきている福岡弁での演目を披露してくれました。『ロンググッドバイ』と『ブロークバックマウンテン』。両方とも大好きな演目です。両方観られるなんて、なんて贅沢!音楽を使う演目なので音楽を使わずにどうなるか、っていうのに入江さん自身も興味があったみたいでした。個人的には装飾部分がないから当たり前なのかもしれないけど、スッキリした印象を持ちました。また違った趣が面白かったです。
 次のパンクスタイルは劇場に足を運べるようになっていますように☆

 清水さんのも入江さんのも下記でまだ観られるみたいですね。(いつまで観られるかはわかりません)

live.line.me

 

 

〇(ドラマ)ゲーム・オブ・スローンズ 第五章

 Huluで配信されている海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』を以前からちょっとずつ見ているのですが、4月は第五章まで観終わりました。最終章まで観終わってから何か書こうと思います。

 

 まだしばらくの間、厳しい状況が続きそうですね。その分、これまで出来なかったことが出来る機会でもあるので、それはそれとしてそちらで楽しむことが出来ればと思います。

 

 

 

3月のみたもの備忘録。

 

 自粛自粛の一ヵ月となった3月。取っていたチケットも延期や中止となったりで、こんなご時世だから仕方ないと思いつつ、残念だったり淋しかったりすることも多かったです。

 

・【特別展】『桜 さくら SAKURA 2020 ―美術館でお花見!―』山種美術館
・開館記念展『見えてくる光景 コレクションの現在地』アーティゾン美術館

 

 マスク着用、用意されている消毒用アルコールは必ず利用させてもらいつつ、まめに石鹸で手を洗いつつ。

 


〇【特別展】『桜 さくら SAKURA 2020 ―美術館でお花見!―』山種美術館

 年間パスポートのシステムがあったら間違いなく購入しているんじゃないかと思うくらい大好きな美術館です(笑)展覧会の企画・内容の面白さもさることながら展示方法も展示数も、とても見易くて行くたびに毎回とても心地良い。そしてグッズが楽しいんですよ。いつも色々買ってしまう(苦笑)雰囲気が好きなんですよね。もはや心の中ではホームだと思っています(笑)

 さて、今回の【特別展】『桜 さくら SAKURA 2020 ―美術館でお花見!―』。桜が描かれたたくさんの絵の並ぶ様は、まさに美術館でお花見。桜の園に入り込んだ様な錯覚に香まで感じるような気がしました。

 速水御舟が数点見られたのが嬉しかったです。御舟の写生は見ていると御舟が何を写し取ろうとしているのかを、なんとなく感じられる気がしてとても面白いんですよね。そして作品は本当に美しい。第二会場の『夜桜』と『あけぼの・春の宵 のうち「春の宵」』が好きでした。

 千住博の『夜桜』もとても素敵で、静けさの中の騒めき、桜色に染まる空気の冷たさが見えるようだったのが面白かったです。キャプションに書かれていた言葉も印象的で、色々なものを見る中で何となく自分でも思ってきたことを肯定して貰えたような気がしました。

 それから、石田武の作品にとても魅かれました。熱量を感じるというか、見ているとドキドキします。

 で、ですね。今回の展覧会で一番好きだった作品なんですが、なんと前述の三人ではなく(笑)奥田元宋の『奥入瀬(春)』という作品でした。これがまた大きくてですね、大きいんですよ(笑)作品の前にベンチがあったので立って鑑賞した後、座って眺めていたんですが。もうこれ、ずっと見ていられる。なんというか、若干のVR感がある。川の音、風の音、葉擦れの音、鳥の声、草木や土や水の匂い、温度、光。なんだかそう言ったものが、その場に居るかのごとく感じられて、見えてくる。これ、『奥入瀬(秋)』があるそうで。しかも私が見に行けなかった『【山種美術館 広尾開館10周年記念特別展】 東山魁夷の青・奥田元宋の赤 ―色で読み解く日本画―』で展示されていたとか。あー、もう! ものっすごく見たかった! 見たかったですよー!(泣)いつかまた、機会があったときは必ず見に行きたいと思います。

 そして、展示が終わると必ず寄ってしまうショップ。今回もポストカードや画集を買ってしまいました。

 はー、山種美術館はいつも楽しくて嬉しいです。

 

 

〇開館記念展『見えてくる光景 コレクションの現在地』アーティゾン美術館

 そのうち行ってみたいなと思っていたアーティゾン美術館。藤島武二の『黒扇』が見たくて行ってきました。テレビで特集していた時に見たんですけど、画家とモデルの間にあった関係性を色々と想起させる感じがして、その感覚を確かめたかった。実際に見てみると、これがまたとても良い。こんな目で見られたら、こんな目を見つめ返していたら、そりゃあこんな絵になりますよ。モデルの想い、画家の想い、その向き合う時間、色々なことを想像しながらその絵を見ていると、なんだか艶めかしい痛みやときめきに、ずっとドキドキしてしまいました。藤島武二がずっと手放さずに隠し持っていたと言うエピソードも『黒扇』という作品に可憐な艶やかさを加えているようにも思います。見られて良かったです。とても素敵でした。機会があったらまた見たい作品です。

 他にもザオ・ウーキーの『07.06.85』が面白かった。その時々によって見えてくるものが違ってきそう。

 ウジェーヌ・ブーダンの『トルーヴィル近郊の浜』、ラウル・デュフィの『オーケストラ』、フィンセント・ファン・ゴッホの『モンマルトルの風車』、藤田嗣治の『猫のいる静物』、この辺が好きな感じでした。立体物ではクリスチャン・ダニエル・ラウホの『勝利の女神』が美しかったです。

 とにかく展示数のボリュームが凄い。紀元前から現代までという幅の広さにも驚きました。今は所蔵展みたいな感じのようなので、今後どんな展覧会が観られるのか楽しみです。

 

 

 大変な状況の中、精一杯の対策を取って下さっている美術館の方々には、心から感謝したいです。本当に豊かな時間を過ごさせて頂き、一息つくことが出来ました。良い陽気の日も増えてきたので、たくさんお出かけが出来るようになるといいですね。

 早く日常が戻りますように☆

 

 

 

2月のみたもの備忘録③。

 

 2月の備忘録三部作ラスト! 備忘録③は和田彩花さんのライブについて☆

 

和田彩花ライブツアー前2021 ーこの気持ちの先にあるものはなに?ー。Zepp Nagoya

 まるで演劇のようなオープニング。これから芝居が始まるかのような空気感に、一体和田さんが何をするのか、期待でドキドキしました。紗幕越しに浮かび上がる様に登場した和田さんを中心に、スクリーンとなった紗幕に幾何学模様が曲に合わせて、和田さんの歌に動かされる様に連続して映し出されていく。これがすごく面白かったんですよ。こう、錯覚する。会場全体がその映像の空間の中であるみたいな感じになって、宙に浮いているような感覚になりました。宇宙空間に入る感じというか。浮遊感がある。初っ端で見事に和田さんが自分の世界に客席を引きずり込んだと言うか、空間を支配したんだと思います。それがとても心地よかった。野村萬斎さんのプロジェクションマッピングを使った『三番叟』という演目があるのだけど、ちょっとそれを思い出しました。アンジュルムの時とは歌い方も違っていて、アンジュルムの時は『天高く』と言うイメージを持っていたのだけど、今回は『渡る』という感じがしました。ズアッと隅々まで気を漲らせ、行き渡らせる感じ。その変化は見せたいものの変化なのだろうなと思っています。歌は全部和田さん作詞だったのかしら。語るようなものから軽快なものまで変化にとんだ流れでした。次は何が出るのかというワクワクと緊張で、すごい集中してしまいました(笑)途中のMCが口パク演出だったのも面白かったです。去年のCDJ清水ミチコさんを思い出して、笑ってしまいました(笑)

 全体を通して思い出したのは言葉の実験劇場と銘打たれた中島みゆきさんの夜会。夜会の本当に最初の頃、2回目くらいの頃の公演みたいだなと思いました。持ち歌でテーマ、ストーリーを描き出していくと言うか。でもそれって、輪廻転生のホールツアーもそう言うところがあったよな、と思ったり。まあ、とにかく、和田さんのやろうとしていることがとんでもなく面白い。個人的にはライブハウスというよりも、例えばシアターコクーンみたいなところで出来るものなんじゃないかと思いました。出来るようになったらいいな。

 私はあれはすごく高尚なものだと思ったけれど、でも、だからと言って扉を閉ざしているわけではなく、しっかり開けて、誰でも入って来られるようなエンタテインメントとして成立させようとしている。すごく面白い。会場の設備のせいもあったのか、歌詞がよくわからなかったのが残念ではありましたが。和田さんのやりたいことはこれか、こんな面白そうなことか、と。なんかもう、先々が楽しみで仕方ないですよ。素敵な和田さんが見られて嬉しかったです☆ 楽しかった!

 


 以上、2月の備忘録完結です(笑)
 果たして3月はこの時世でどれくらい出かけられるのか……。
 頑張りたい所存!☆

 

 

 

2月のみたもの備忘録②。

 

 備忘録②は、2月に行った展覧会についてです。

 

〇『ハマスホイとデンマーク絵画』展。東京都美術館

 すごく面白かったです。全体を通して思ったのはとても写真的だと言うこと。光の入り方を見ながら、写真だったら露出はこんな感じかな、とかなんとなく思いながら見ていました。光りのさし方が一方向から来るのではなくて、全体に拡散されている感じなのも、撮影の照明をトレーシングペーパーで覆った時の光みたいでした。あと、ピントの合わせ方。ピントを合わせてるみたいに描いているのがすごく面白かった。F値を変化させるみたいに被写体にピントを合わせて後ろをぼかしたり、全体に合わせてみたり、かと思ったらソフトフォーカスのフィルター使ってるみたいなのがあったり。なんでこんな表現になったのか見れば見るほど本当に不思議でした。
 それと、なんだか初めて画家が描いている姿が見えた気がしました。多分、これは蓄積で、今まで見て来て、今ようやくこんな風に書いているんじゃないか、というのがイメージできるようになった。そういうタイミングだったのかなと思います。急に見えたからびっくりしました。そして嬉しかった。いっつもどうやって描いてるのかさっぱりわからなかった(苦笑)だから、これからまた絵をたくさん見ていくの楽しみが増えました☆ 第一章から第三章まで、なんとなく人の心が変化していく流れが見られたのも面白かったです。第四章でハマスホイの作品をたくさん見られたわけですが、よく言われている室内画の静謐さ、というようなことが私にはいまいちピンと来なくて。この人は何が書きたかったのかしら、と思いながら見ていました。見ている内に思ったのは、時間の重さ。蓄積する(した)時間の重さが描かれているのかなと思いました。物というのは自分で動くことは出来なくて、そこに在る。そのずっと在る目の前を時間というのは流れていて、人も時間とともに流れていく。変わらずあるものにはそれを全部見ていて、その変化が蓄積していくことで重さが生まれるのかなと。上手く言えないけれども、歴史と似ているのかもと思いました。
 図録も欲しかったけど、この後、名古屋に行かなければならなかったので我慢しました(苦笑)楽しい展覧会でした☆

 


〇『美人のすべて』展。福田美術館。

 先月、山種美術館で『上村松園美人画の世界』展を見て以来、上村松園が大好きになってしまったので、松園の『雪女』が初公開されると言うことで急遽、名古屋行きの日程の中に組み込んで京都・嵐山まで行ってきました。
 もう、なんでこんなにたくさん松園があるの!?ってびっくりしましたよ。初っ端から行けども行けども松園が出てくる。どれもこれも美しくて、浮足立ってしまいました。松園の『雪女』がまた本当に不思議で。すごく色んなものが見えてくる。情景が描かれているわけではないのに情景や外気の温度、雪の降る音まで感じられたり、浮かび上がってくる雪女の想いも様々なものを想像させてくれる。人外の姿なのにとても人間的でやわらかさを感じたりもしました。また見られる機会があると良いなと思います。そして見に行けて本当に良かった。やはり松園の描く女性はどれも本当に素敵。
 もう一つ、山川秀峰の『振袖物語』も好きでした。美少年とその美少年に恋する女性たちをそれぞれ二つに分けて書かれていたのだけど、この美少年の悪そうな感じというか魔性感がスゴイ。天野喜孝さんの絵を思い出しました。
 こちらもとても楽しかったです。美術館としてもとても見易い美術館だったので、また是非足を運びたいと思います☆

 

 

 

2月のみたもの備忘録①。

 

 今年の2月はうるう年で29日まででしたね。コロナウィルス関連で一日一日と様々な状況が目まぐるしく変わったひと月だったようにも思います。

アンジュルム 27thシングル「私を創るのは私/全然起き上がれないSUNDAY」発売記念イベント 第一部(2/8)
・MelodiX! Fes 2020(2/14)
アンジュルム ライブツアー 2020冬春 ROCK ON! LOCK ON!(昼、夜)横浜 Bay Hall(2/22)
・『ハマスホイとデンマーク絵画』展。東京都美術館(2/23)
・『美人のすべて』展。福田美術館(2/24)
和田彩花ライブツアー前2021 ーこの気持ちの先にあるものはなに?ー。Zepp Nagoya(2/24)

 イベント自粛要請が出る前だったこともあり、今月予定していたものはすべて見ることが出来ました。(ほぼマスク着用)
 そして、書いている内に長くなってしまったので、今回は①アンジュルム、②展覧会、③和田彩花さん、と三部作にしたいと思います(苦笑)

 

 というわけで、まずはアンジュルムから☆
 メンバーの卒業等、色々なことが続いている中、それでも必死に頑張って、ステージはステージとして見せてくれるので、いつも本当に素晴らしいなと思っています。

 

〇『アンジュルム 27thシングル「私を創るのは私/全然起き上がれないSUNDAY」発売記念イベント』第一部。NEW PIER HALL。

 この時のアンジュルムは、私が見てきた中ではちょっと珍しい感じでした。少しだけやさぐれ感のような疲労みたいなものが感じられて、そりゃ疲れちゃうよねー、と思いながら観ていました。誤解のないように言っておきたいのですが、とても健全なものだったんですよ。言葉にするとちょっと良くない感じとも取られそうですけど。まっとうな怒りとか不安とかを発露していたとでも言いましょうか。当たり前だよなと感じるものだったので。まあ、それを見せるのもどうなの、という意見もありそうですが。応募抽選の無銭でもあるし、ファンだけの内輪のものと考えれば許容範囲かと個人的には思います。因みに、健全というのがどういう意味かと言えば、心は病んでないように見えるので大丈夫☆と言うことです。もうね、心が病んでるみたいなことになると本当にすぐわかる。わかっちゃう。顔というか、人相が変わる。でも、見たところそんなことはないので。怒らなければならない様なことが起きた時にちゃんと怒れる。不安な時にその不安を認められる。そこから悔しかったり疲れちゃったりというのは、そういう現在の状況、自分にしっかりと向き合えていると言うことなんじゃないかなと思います。それって全く以て健康的。まあ、色々ありますよね。外からはわからない、どうしようもないこともたくさんあるんだろうなと思います。そして、それでも頑張る姿を、素敵なものを見せてくれるから、私は彼女たちの力を疑わないんだろうなと思います。アンジュルムは強い。(念の為言いますと、これは傷つかないと言う意味ではなく、心の強さのことで、優しいと言うことでもあります)とは言え、誰かちゃんと話ができる(話すことが出来る)相手に話を聞いてもらえたら、少しは気持ちも軽くなるのにね、とは思いました。
 それはそれとして。イベントです。イベント自体は少し寂しいものだったかなと思いました。でもこれは多分、私が見たのが一部だったせいもあったのかな、と。残りの二部と三部を見た友人は楽しかったと言っていたので。今回、コロナウィルスの影響で客席は殆どの人がマスクを着用していたので、ステージから客席の反応がわからなくて手探りだったとかもあったんだろうなと。ただ、これは難しくて、例えばこれが外に向けられたものであった場合、一部しか見ない人もいるから、それでいろいろ決まってしまう怖さもあるよね、と思ったりもしました。
 披露してくれたのは発売シングルの表題曲2曲。それとお客さん巻き込み系のゲーム。座席番号をメンバーが引いて、テーマに沿って当たった人を創ったものをメンバーが二チームに分かれて当てる。あなたを創った初恋の人の名前は?とか、3人ほど協力してもらっていました。
 お見送りはメンバーもマスク着用。マスクをしてても可愛いものは可愛い。上國料さんの目の造形の美しさに打ち震えました。

 

〇『MelodiX! Fes 2020』。豊洲PIT。

 これがまた本当にすごかった。比較的良い番号だったので、見やすい場所に行けたのも嬉しかったです。個人的なしょんぼり案件は光る棒の電池を変えていなかったこと(苦笑)電池無くなってくるとあんなざっくり配色になるんですね(苦笑)ハロプロに来るまで光る棒文化圏にいなかったのでびっくりしました。
 で、MelodiX! Fes 2020ですよ。これは番組収録みたいな感じだったんですかね。あまり調べずに行ったので、よくわからなかったのですが、MCとかが番組用なんだなーと感じさせるものでした。まあ、ここは番組の都合なので仕方ないんでしょうけども、他の出演者の話ももうちょっと聞きたかったかなという気はしました。でも、橋迫鈴ちゃんが先輩たちに突然、ラップを振るだけ振ってメンバーを戸惑わせてる話、面白かったです。鈴ちゃんはラップを振る係(笑)急に「伊勢さん、かませ!」とか言われたらそりゃ戸惑いますわ(笑)でも、その突然の振りに応える先輩メンバーたちも優しくて可愛い(笑)ただ、見せてくれたラップバトルは楽屋でやるのとは勝手が大分違ったようでした(苦笑)
 ライブで印象的だったのは『赤いイヤホン』。これ、すごかったんですよ。見える場所に行けるとどうしても私は上國料さんを追ってしまうんですけど、この日の上國料さんの「赤いイヤホン」はすごかったの! 激烈だった。特に「男なんかのわがままに 女はもう縛られない」のぐっと蹲るようなところ。あの曲のあの部分で、上國料さんがあんなに苦しそうに、もがく様に、叫ぶように表現しているのを私は初めて見ました。終演後もそれについてずっと考えていて、苦しそうにという言葉が間違ってはいないのだけど何かが足りなくて、しっくりこなくて、言葉を探していた時にはたと、あれは怒りと悲しみだったんじゃなかろうか、と思い至りました。凄烈でこちらまで苦しくなってくる感じは凄まじかった。焔の赤が見えましたよ。ものすごい表現力と言うか昇華力と言うか。不動明王みたいだった。滅茶苦茶格好良くて美しかった。そして、その後の『カクゴして!』の可愛さよ。はぁぁああああっ!てなるんですよもう!もう!っかぁぁああああっ!ってなるのよー! あとは『ドンデンガエシ』で衣装の裾のふさふさ?ひらひら?を移動しながらサッて右手で払う仕草がものっすごく素敵だったんですよ。ドキーン!☆てなりました。痺れました。ああいうちょっとした魅せる仕草とか本当に大好きです。

 

〇『アンジュルム ライブツアー 2020冬春 ROCK ON! LOCK ON!』(昼、夜)。横浜 Bay Hall。

 私にとってはアンジュルムとしての室田さんを直接見る最後の機会。室田さん、とても格好良かったです。本当にね、ものすごく格好良い姿が見られてとても嬉しかった☆ 私は室田さんの自分のファンに向けるファンサを見るのが大好きだったんですよ。‬‪もう、すごく格好良いの。とっても素敵なの。‬自分に向けられてるわけではないのに、おわー!すごいなー!これは喰らったら爆発する!好きになっちゃうよね!とか思いながらいつも見ていました(笑)この日も近くにいた室田さんのファンの方にめちゃくちゃキザな仕草を決めていて、ひぃーっ!てなりました(笑)室田さんの曲の解釈とかそれを落とし込んだ表現もすごく面白くて大好きだったので、これからの室田さんがなにを見せてくれるのか本当に楽しみだなと思いました☆
 そして、この日の上國料さんですが、ワタクシ、‬『MelodiX! Fes 2020』での『赤いイヤホン』が忘れられなくてですね。確かめたい衝動もあって、見逃すまいと思いながら会場内に乗り込み、幸いにもそこそこ見えるところに行くことが出来ました。で、『赤いイヤホン』ですよ。MelodiX!の時から何か変化があったのか、少し落ち着いていた印象でした。激烈さが少し和らいでいたような感じ。それでも、前述のぐっと蹲る箇所はやはり少し苦し気でしたが、なんというか、その歌の中の登場人物が自身の感情を客観視しているように見えました。それで思ったのが、上國料さんのパフォーマンスにおける理性と感情のバランス。結構、天秤にかけている様にこのバランスの傾き具合で、観られるものが違うのかな、と。でも、それは表現をコントロールできていないとかではなくて、その比率によって見せ方が変わってくるということ。『MelodiX! Fes 2020』の時みたいに感情の比率が多いのかなと思う時でもコントロールが効いてるから見せてくれるものはしっかりと美しい。それってすごく面白いなと思いました。上國料さんを見ていく楽しみがまた増えたわーと、なんだかとてもワクワクして嬉しかったです☆ あとですね!今回はこう、手の指がメチャクチャ美しい振りの曲がたくさんあってですね!むひょーっ!てなりましたよ!もー!ものっすごい美しいの!上國料さんの形が!『乙女の逆襲』とか『七転び八起き』とか『出過ぎた杭は打たれない』とか!しかもこの辺は以前、個人的にちょっとしんどかった時に何回も聞いて蘇生させてもらった歌だったので、心の中でずっと頭を下げていました。そうそう、『乙女の逆襲』は勝田さんがやってたコーラス部分を上國料さんがやっていたのが、なんかちょっと見ていてウフフってなります(笑)
 そして船木結ちゃんがお休みだったのはやはり淋しかったです。でも、次に私が見られるのはホールかな。そこで見られるが楽しみです☆

 

 今月のアンジュルムもどれもとても楽しかったです!☆ 本当にいつも見るたびに大好き!って思わせてくれて、すごく嬉しいんですよ、私は。好きなものを好きって思えることの、思うことが許されることの素晴らしさを、日々噛みしめて感謝しています。

 いつも本当にありがとうございます☆