みたもの感想文。

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2月のみたもの備忘録③。

 

 2月の備忘録三部作ラスト! 備忘録③は和田彩花さんのライブについて☆

 

和田彩花ライブツアー前2021 ーこの気持ちの先にあるものはなに?ー。Zepp Nagoya

 まるで演劇のようなオープニング。これから芝居が始まるかのような空気感に、一体和田さんが何をするのか、期待でドキドキしました。紗幕越しに浮かび上がる様に登場した和田さんを中心に、スクリーンとなった紗幕に幾何学模様が曲に合わせて、和田さんの歌に動かされる様に連続して映し出されていく。これがすごく面白かったんですよ。こう、錯覚する。会場全体がその映像の空間の中であるみたいな感じになって、宙に浮いているような感覚になりました。宇宙空間に入る感じというか。浮遊感がある。初っ端で見事に和田さんが自分の世界に客席を引きずり込んだと言うか、空間を支配したんだと思います。それがとても心地よかった。野村萬斎さんのプロジェクションマッピングを使った『三番叟』という演目があるのだけど、ちょっとそれを思い出しました。アンジュルムの時とは歌い方も違っていて、アンジュルムの時は『天高く』と言うイメージを持っていたのだけど、今回は『渡る』という感じがしました。ズアッと隅々まで気を漲らせ、行き渡らせる感じ。その変化は見せたいものの変化なのだろうなと思っています。歌は全部和田さん作詞だったのかしら。語るようなものから軽快なものまで変化にとんだ流れでした。次は何が出るのかというワクワクと緊張で、すごい集中してしまいました(笑)途中のMCが口パク演出だったのも面白かったです。去年のCDJ清水ミチコさんを思い出して、笑ってしまいました(笑)

 全体を通して思い出したのは言葉の実験劇場と銘打たれた中島みゆきさんの夜会。夜会の本当に最初の頃、2回目くらいの頃の公演みたいだなと思いました。持ち歌でテーマ、ストーリーを描き出していくと言うか。でもそれって、輪廻転生のホールツアーもそう言うところがあったよな、と思ったり。まあ、とにかく、和田さんのやろうとしていることがとんでもなく面白い。個人的にはライブハウスというよりも、例えばシアターコクーンみたいなところで出来るものなんじゃないかと思いました。出来るようになったらいいな。

 私はあれはすごく高尚なものだと思ったけれど、でも、だからと言って扉を閉ざしているわけではなく、しっかり開けて、誰でも入って来られるようなエンタテインメントとして成立させようとしている。すごく面白い。会場の設備のせいもあったのか、歌詞がよくわからなかったのが残念ではありましたが。和田さんのやりたいことはこれか、こんな面白そうなことか、と。なんかもう、先々が楽しみで仕方ないですよ。素敵な和田さんが見られて嬉しかったです☆ 楽しかった!

 


 以上、2月の備忘録完結です(笑)
 果たして3月はこの時世でどれくらい出かけられるのか……。
 頑張りたい所存!☆